2017/2/14 09:51:18

可愛さと賢さを兼ね備えたトイプードルのしつけとは?

    1.賢い犬ランキング2位のトイプードルさん

    そんなにお利口だったの!?

    日本で人気の犬種トイプードルですが、とっても高い知能を持っています。警察犬として活躍しているジャーマンシェパードドッグ、盲導犬として活躍しているラブラドールレトリバーを抑えて頭のいい犬ランキング2位にランクインしています。

    「頭がいいならしつけなんてしなくても大丈夫」と油断していると後で大変なことになってしまいます。頭がいいからこそ早い段階で主従関係をハッキリさせてしつけを行う必要があります。もしも犬が飼い主に対して「この人頼りないな」「リーダーじゃない」と感じると手のつけようがない子になってしまいます。可愛いからといって甘やかさず、しつける時は厳しく、遊びの時は思いっきり一緒に楽しく遊んであげるメリハリが大事です。それでは具体的にどんな風にしつけをすればいいのでしょうか?今回は一緒に暮らしていく上で必要なトレーニングをご紹介していきます。

    2.賢さを発揮するために基礎を作ろう

    まずやってもらいたいこと

    トレーニングを行う前に、飼い主は犬にとって絶対的なリーダーであることを教えなくてはいけません。リーダーでない人の言うことを素直に聞く犬ではないので、初めはしっかり犬との主従関係を築きましょう。

    そもそもなぜリーダーが必要なのかというと、犬が祖先オオカミの習性を受け継いでいるからなんです。オオカミは群れにリーダーがいて、その絶対的である存在に従って生きているのです。そのため犬にも必然的にリーダーが必要となります。もしも犬自身が自分はリーダーなのだと勘違いしたら…飼い主であるあなたの言うことに耳を貸さないですし、犬のやりたい放題になってしまいます。そうならないようにするにはどうすればいいのでしょうか?


    ・まずは子犬のうちにダメなことはダメと教えることを行ってください。「ダメ」「コラ」「イケナイ」など短い言葉で低い声でガツンと叱り、噛んだり吠えたりしてきても許さないように!ここでリーダーの強さを犬に見せつけましょう。

    ・叱るだけでなく、良い事をしたらしっかりと褒めてあげます。褒める時は「そう」「いいこ」「おりこう」など短い言葉の方が犬には分かりやすいですよ。言葉がバラバラだと犬が混乱してしまうので、褒める時と叱る時の言葉はそれぞれ統一してくださいね!

    ・散歩、ごはん、遊びの主導権はリーダーである飼い主が握ってください。「散歩行こうよ」「お腹減ったよ~ごはんちょうだい」とクリクリお目目の可愛い顔でおねだりされても言うことをきいてはいけません。1度わがままを聞いてしまうと頭の良いトイプードルは「この人は僕の言うこと聞いてくれるぞ」と学習するわけです。かといってお腹がすいているのに放置するわけにはいかないので、何かおねだりされてもすぐには応じず少し時間をずらしてから散歩やごはんを与えましょう。


    トイレトレーニング

    子犬が来たらすぐに始めたいトイレトレーニングについてお話します。まずこのトレーニングを行うにあたって最も大切なのが失敗させないということです。失敗の経験が少なければ少ないほど早くトイレを覚えてくれますよ!トイレが成功したらしっかり褒めてあげましょうね。それでは様々なトレーニング方法がある中から1つご紹介します。

    ①ペットシーツが敷き詰められたサークルに犬を入れ、出さないようにします。シーツが敷き詰められているので失敗する恐れがありません。また犬は足もとの感覚でトイレする場所を覚える習性があるので、段々とシーツの上でトイレすることを覚えていきます。
    ※寝床とトイレの空間はしっかり分けてあげましょう。

    ②次第に同じような位置でトイレするようになっていきます。そのトイレした場所から最も遠いペットシーツを1枚減らします。この調子でどんどんトイレしない所のシーツを減らしていきます。最終的にはシーツが1枚になっても失敗することなくトイレができるようになるのです。
    ※ペットシーツを減らしていく段階で、もしもシーツのない所にしてしまったらその場所にまたシーツを置いてあげましょう。


    ハウストレーニング

    犬はもともと暗くて狭い場所を巣としていたので、ハウスでは落ち着くことができリラックスすることのできる場所になります。ハウスのサイズは大きすぎても小さすぎてもいけないので、その子がふせできるくらいのものを選んでください。このトレーニングを行う時の注意点としては無理強いしないハウスに悪い印象をつけないという部分に気をつけましょう。

    ①ハウスはいい場所なのだというイメージをつけるために、ハウスに近い所からおやつなどその子が好きなものをポーンと投げ込みましょう。このときなるべくハウスの奥に投げ込んでくださいね。

    ②おやつを取りにいって犬がハウスから出てくる前にもう1度おやつをあげてください。ハウスに入ったことを褒めてあげるのです。

    ③その後ハウスを指差し「ハウス」と指示を出します。この指差しとおやつを投げる動作が似ているので、案外すんなりハウスに入ってくれるのです。

    ④ではハウスに入ったら扉を閉めてみましょう。閉める時間は初めは短くし、少しずつ伸ばしていきましょう。このハウスに入っている間は扉の隙間からおやつを入れてあげましょう。

    ⑤ハウスを指さすサインはどんどん小さくしていって「ハウス」という声かけだけで入れるようにしましょう。

    ⑥この調子で次はどんな状況でもハウスに入っていられるようにします。飼い主がいない時、病院にいる時など様々な経験をさせてあげましょう。


    うちの子はひとりでお留守番できるのかな?

    長い時間お留守番させるのであればサークルにお水、トイレ、ベッド、おもちゃを準備してあげましょう。短い時間であってもお水は絶対に設置してあげてください。中にはお留守番が苦手な子もいますよね。苦手を克服するにはどうすればいいのでしょうか?


    テレビやラジオなど音の出るものを置いてみる
    人の声などを聞いて寂しさを紛らわせることができます。

    必ず飼い主が帰ってくることを理解させる
    初めてお留守番をする時にいきなり6~8時間の長時間だと「飼い主さん帰ってこないんじゃ…」と犬が不安になってしまいます。まず初めは玄関を出て10秒くらいで犬の元に戻るくらいから始めてみましょう。そこから徐々に時間を伸ばしていきます。

    1人でも飽きないおもちゃを用意してあげる
    例えばコングにおやつなどを詰めてあげます。鶏のササミのゆで汁を固めたものでもいいですし、その子の好きなものを入れてあげるといいでしょう。できるだけぬいぐるみや犬の口より小さいものは置いていかないようにしましょう!ぬいぐるみは食いちぎって中の綿を食べたり、口より小さいものは飲み込んで喉に詰める危険性があります。

    家を出る前に声をかけない
    「じゃあいってくるね」「お利口に待ってるんだよ、バイバイ」など声をかけることによって、これからお留守番スタートだと教えているようなものです。なので犬に何も声をかけずに平然と家を出るようにしましょう。

    犬を飼い主に依存させすぎない
    飼い主さん大好き!なのはいいことですが、度がすぎると分離不安という問題行動に繋がります。この分離不安については後ほど詳しく説明いたします。飼い主と犬は適度な距離感を保って生活することが大切ですね。

    キュンキュン鳴いてしまう子には…?
    ケージやサークルにタオルをかけてあげるといいですよ。薄暗くなって落ち着くことができお留守番の不安を和らげることができます。

    3.トイプードルが起こす問題行動って?

    もうどうすればいいの~!?

    問題行動は噛む、吠えるということだけでなく、飼い主が問題だと感じるものすべてが問題行動と呼ばれるものになるのです。そして全面的に犬が悪いと勘違いされがちですが、その行動の原因は飼い主にあるのです。
    犬のせいにするのではなく、まずは今までの愛犬の飼い方や育て方、しつけの仕方を見直してみることが大切です。「もしかしてあれがダメだったのかな」と思い当たる節があるならば、それをまずは改善し、「何も思い当たる節がない」という方はドッグトレーナーさんに相談してみるのも1つの手です。相手はプロなので話の中から何が問題なのかを見つけ、対処法を考えてくれます。問題行動を専門に扱っているトレーナーさんもいるので1度調べてみてはいかがでしょうか。
    それではよく耳にするトイプードルの問題行動についてご紹介いたします。

    噛み癖

    子犬の頃の甘噛みを許していると、どんどんエスカレートして本気噛みに発展する恐れがある問題行動です。甘噛みは痛くないので許してしまいがちですが、まず人間に歯を当てることはいけないことだというのを犬に理解してもらう必要があります。例えばおもちゃなどで遊んでいる最中に歯が当たってしまったら…その場で遊びを中断しましょう。また、子犬と手をおもちゃにして遊んだことはありませんか?これを続けていると「手は噛んでもいいもの、遊ぶもの」と犬が勘違いをしてしまいます。人間を噛むだけではなく、家具や物を噛んで破壊することも問題にあげられます。ではどう対処すべきなのでしょうか?


    噛んでいいもの、いけないものを区別する
    特に子犬の頃は歯の生え変わりでムズムズするので、とにかく何か噛みたいという衝動に駆られています。その時スリッパや手を噛ませるのではなく噛んでいいおもちゃを与え、噛みたいという欲求を満たしてあげましょう。そして噛んではいけないものを噛んだ時はしっかり怒ることが大切です。注意してほしいのが遊びの最中に噛まれた場合、興奮している犬を煽らないように冷静に怒ってください。

    噛まれて困るものは犬の届く範囲に置かないようにする
    特にトイプードルは頭がいいのでイスを使って上にあるものを取ってみたり、手を使ってカリカリして物を落としたりします。噛まれて困るものはしっかりしまうようにしましょう。

    噛み癖防止スプレーなどのグッズを使用してみる
    スプレーは人間、犬ともに害のないもので作られているので舐めても大丈夫です。テーブルの脚などの動かせないものにスプレーしてもいいですね。このスプレーは犬の嫌いな臭いがついており舐めると苦みがあるものですが、効果がある子とない子に分かれるようです。


    吠え癖

    「吠える」ということは犬にとっては普通のことですが、人間社会で生きていく上では大問題ですよね?特に住宅街で吠えられると苦情の元になってしまい、ご近所さんとの関係も悪化してしまいます。なんで犬が吠えるのかいくつかの原因をご紹介いたします。

    ・「散歩に連れて行って」「構ってよ~」とかの欲求吠え
    ・「怖いよ」「知らない人がきた」などの恐怖、縄張り意識から吠える
    ・病気や怪我などの痛みからくる吠え
    犬の様子を見ながらなんで吠えるんだろう?と1度考えてみてください。それぞれの原因によって対処方が変わってくるのです。

    [欲求吠えの場合]
    飼い主の関心をこちらに向けたいので吠えるのです。そのため無視することが効果的だと思われます。無視する時は目を合わせない、声をかけないと徹底する必要があります。犬がいる部屋を出ていってもいいですね。吠えやんだらしっかり褒めてあげましょう。


    [恐怖、縄張り意識の場合]
    知らない人、大きな音などの恐怖からくる吠えの場合は、その恐怖の対象を取り除いてあげないといけません。この対処法としては恐怖の対象に少しずつ慣れるということをします。

    例えば大きな音、雷が怖いとしましょう。まずは録音した小さな雷の音を犬に聞かせてみましょう。
    犬が何も反応しなかったらごほうびをあげます。段々と音量を上げていって吠えてしまったら少し音量を下げます。これを繰り返し、ある程度大きめの音量に慣れたら実際の雷くらいの音にしてみましょう。
    もし吠えなければ慣れたということですが、まだ吠えるようであればもう少し小さめの音に戻してください。雷に関しては自然現象なのでいつ起こるかわかりません。そのため長い期間空くと最初の頃に逆戻りしてしまうので、適度に雷の音を聞かせてあげましょう。

    知らない人に恐怖を覚えている場合は犬の好きなもの、おやつなどを知らない人からもらい良いイメージをつけて慣れさせましょう。愛犬と面識のないお友達に手伝ってもらうといいですよ!

    他人が家に入ってきた、窓から知らない人が見えたなどの縄張り意識からくる吠えの場合は、犬の視点を変えてみましょう。
    簡単に言うと知らない人を見せないようにすればいいのです。窓から見えたのであればそこにカーテンをつけたり、家に客を招く時は犬を違う部屋に入れる、ハウスに入れタオルをかけ外の様子が見えないようにするなどの対策法があります。
    しかし縄張り意識の強い子は吠えるだけでなく噛むなどの攻撃に出ることもあります。
    この行動はエスカレートすると傷害事件にもなりかねないので、早いうちに問題行動を専門にしているトレーナーさんに相談することをオススメします。


    [痛みからくる場合]
    怪我や病気によって引き起こされる吠えに関しては「いつもは吠えない子が吠えてる」「足を引きずりながら吠えてる」などどこかしらいつもとは違う様子が見られると思います。犬は痛みを感じていても隠す習性があるので、吠えるということはよっぽどの痛みなので早めに動物病院に行きましょう。


    分離不安

    先ほどのお留守番の話に出てきた分離不安をご紹介いたします。分離不安とは1人にされたことで強い不安に駆られ「いつもは大丈夫なトイレを失敗する」「手や足をなめ続ける」「ひどく吠える」「物を破壊する」などの行動を起こします。可愛い容姿がゆえに甘やかしすぎて犬が飼い主に依存してしまう、甘えんぼさんが多いトイプードルは気を付けて方がいいかもしれませんね。

    [分離不安の可能性が高いと思われる行動]
    ・犬が1人になった時に問題行動が起こる(飼い主が外出してなくても)
    ・飼い主が家にいると後ろをずっと付きまとう
    ・家に帰ると愛犬がオーバーリアクションで感情を表現する
    ・飼い主が出かける準備をし始めると興奮したり不安な様子を見せる

    以上の行動がすべて当てはまる場合は分離不安を疑った方がいいでしょう。


    飼い主がいない間ずっと不安になっているので、犬にとってとてつもないストレスになっています。
    分離不安の症状のひとつである手や足をなめ続けると言う行為ですが皮膚が荒れたり、はがれたりする恐れがあります。また、声が枯れるくらいまで吠え続けるという子も。分離不安というのは心身ともに犬に負担がかかっているのです。
    ※もしも「物を破壊している」「トイレじゃない場所でおしっこしている」のを見つけても怒らないでください。壊したものを目の前にし「ダメでしょ壊しちゃ!!」と言っても犬にはなぜ怒られているのかまったく理解できないのです。いくら知能が高いトイプードルでも過去に起こした間違いを理解するのは難しいことです。これでは犬の不安を余計に煽ってしまうのでやめましょう。


    外出時は犬に声をかけない
    これはお留守番の時と一緒ですね。今からいなくなるということが犬に伝わらないようにします。
    鍵についている鈴の音や階段を降りる音など、音に敏感に反応する子に関しては普段から外出時の音を聞かせましょう。

    家に帰ってきてから愛犬が喜んでこちらに来ても落ち着くまでは無視
    帰ってきてすぐに「お留守番してたの~お利口さんだね」といって構うと1人でいる時が余計に寂しくて不安な時間になります。これは犬にとっても人にとっても辛い時間ですが、愛犬のためだと思ってグッとこらえましょう。

    この行動を完全に解消することは難しいですが、少しでも不安を減らしてあげるために以上の2つを意識してみましょう!!
    ほんとにひどくて何をやっても改善しないし、見ててつらい…という場合には薬物療法も適用できますが、これは獣医さんやトレーナーの方に必ず相談してくださいね。

    4.トイプードルとの生活をより豊かにするトレーニング

    おすわり

    おすわりくらいは覚えておいて欲しいと思う飼い主さんは多いのではないでしょうか。おすわりは「ふせ」「まて」など後ほど紹介するトレーニングでも必要となる基本的な部分ですので、しっかり教えていきましょう。※教える時間は10~15分と犬の集中が途切れない短い時間で行うようにしてください。

    ①まずは手にごほうびを持ちましょう。

    ②そして「おすわり」や「シット」などの言葉をかけます。言葉を言い終わるまでごほうびを持った手は動かさないようにしましょう。

    ③ごほうびを犬の鼻先に持っていき、そのまま上にあげていきます。この時ごほうびが欲しくて手に飛びついてきたら、犬が落ち着くまで顔をそらし無視しましょう。顔が上に向くと自然と犬のお尻が下がりおすわりの形になるはずです。

    ④おすわりの姿勢ができたら褒めてごほうびをあげましょう。


    ふせ

    ふせという姿勢は先ほどのおすわりより難易度があがります。お腹が地面につくのが嫌でやらない子がいたり、他の動物から攻撃を受けやすい姿勢でもあるので怖がりさんは少し難しくなってきます。しかし、毎日粘り強く教えれば出来るので頑張りましょう!

    ①まずは先ほどご紹介した「おすわり」の姿勢を取らせましょう。この姿勢から始めなくてもできるのですが、おすわりをした方がこの後の動作がスムーズに進むと思います。

    ②「ふせ」「ダウン」などと言葉をかけ、犬の鼻先にごほうびを持っていきそのまま垂直に下ろします。

    ③犬のお腹と地面の隙間がなくなった時に褒めてごほうびをあげましょう。


    まて

    動物病院、ドッグカフェなど様々な所で待たなければいけない場面が出てきますよね。そんな時にどんな状況でも「まて」が出来るようになるのが最終目標です!飼い主の言い付けを守り、待っている姿はとて可愛らしいですよ。

    ①まずは「おすわり」「ふせ」などの状態を取らせます。

    ②そのあと「まて」「ウェイト」などの言葉をかけて少しだけ犬から離れましょう。最初は半歩くらいで、その後1歩、2歩と徐々に離れるようにします。しっかり待つことができたら褒めてあげましょう。
    ※動きそうになったらもう1度「まて」と言葉をかけてあげます。この時、言葉を連呼しないよう気をつけてくださいね。

    ③正面だけでなく、犬の周りをグルッと1周回ってみて動かないか試してみましょう。飼い主が背後に行き姿が見えなくなったことで、不安になって動いてしまう犬もいるでしょう。このトレーニングの最終目標はどんな状況でも待つということなので繰り返し教えていきましょう。

    5.まとめ

    いかかでしたか?しつけというのは「おすわり」や「ふせ」を教えるだけではなく、犬が人間社会で上手に生きていくためのものなんです。だからこそ犬を飼うにあたって必要不可欠であり、怠ってはいけないものなのです。
    それでは可愛い上に頭も良いトイプードルとの生活がより楽しいものになるように、しっかり「しつけ」を行っていきましょう!

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