2016/5/30 19:19:11

オスワリ、マテなど教える前に…服従訓練の基礎について

    1.訓練性能が高い犬種、トイプードル!

     トイプードルは大変利発な犬種であり、全犬種の中でもトップクラスで訓練性能の高い犬種とされております。飼い主さんが教えた通りに飲み込み、飼い主さんを喜ばす為に指示に従う為、まさに訓練に向いている犬種と言っても過言ではないでしょう。

      ですが、訓練性能が高い犬種といえども中にはスムーズに訓練が入らないという子も中にはいます。例えば訓練中すぐに集中力が切れてしまったり、興味を示さなかったり、怯えたりと、性格的な問題で訓練の成果に影響を及ぼす事があるのです。
      

     とはいえ、もともと訓練性能が高い犬種である為、訓練に向いていないわけではありません。まずは愛犬の性格を理解しましょう。性格を理解する事で、どんな事をすればその子が意欲的に訓練に取り組む事が出来るのかおのずと把握する事が出来ます。
    訓練をするのに時間を要するようでしたら気長に、前向きに取り組むようにしましょう。

    photo by Yasuhiko Ito

    2.訓練するにあたって

    ご褒美があってこその訓練?

     訓練において必要な道具は、モチベーションを高める為のご褒美【おもちゃ、おやつ】です。訓練を効率よく行う為には、このご褒美を強化して与える事です。
      
      このご褒美は、トイプードルを人の望む通りの行動に導く為に必要なものであり、何かを教える一番最初の時に使用する事で学習力を高める事が出来ます。

        
      しかし、このご褒美はあくまでも【はじめの一歩】としての手段であり、トイプードルがそのご褒美欲しさに指示に従うような結果にしてはいけません。

      

    × ご褒美が欲しくて飼い主さんの指示に従う
     

    〇 飼い主さんの指示に従った結果、ご褒美をもらえる
      

     もしも前者のまま訓練を行えば、中身のない訓練となってしまいます。ご褒美はトイプードルの集中力を高め、また、きっかけを作る必要な道具にすぎません。

     飼い主さんは、このご褒美に頼らないよう訓練をするように心がけましょう。

    アイコンタクトの重要な役割

     飼い主さんと犬が目が合う状態の事をアイコンタクトと言います。アイコンタクトは飼い主さんに意識を向けている状態の為、しつけ訓練だけでなく、問題行動や事故を未然に防いだりと色々な場面でも有効です。
     アイコンタクトが出来ているという事は、絶対的な信頼関係が築けている証拠です。
     
     
     日常生活で飼い主さんをちらちら見ていたり、名前を呼ぶとすぐ反応して見つめてきたり、散歩中飼い主さんの顔を見つめながら歩いたりと、トイプードルの視線をいつも感じる事が出来るでしょうか?
     
     もしもこのアイコンタクトが出来ていない場合は教えてあげましょう!
    教え方は至って簡単です。
      
     
    1、名前を呼び、目が合った瞬間に褒めてご褒美を与えます
    2、何度か繰り返していき、徐々に見つめ合う時間を伸ばしていきます
    3、少しでもよそ見をしたら、再度名前を呼んで目を合わせるようにし直しましょう
      
     
     しつけ訓練においてアイコンタクトは、大切な事であり、信頼関係を築く為の基礎ともされております。
    飼い主さんを見ていると良い事がある、という意識を持たせるようにする事が重要です。

    photo by noel de leon

    3.実際に訓練をする際のポイント

    タイミング

     どうしてもうまくいかない、覚えない、という風に飼い主さんが悩む場合がありますが、大抵は【タイミング】が原因である事が多いです。
     出した指示に対しトイプードルがどう反応したか、その時飼い主さんがどう対応したかによって、その訓練内容をいかに正確に学習する事ができるかどうか決まります。
     
     成功していればすぐに褒めてあげ、失敗してしまったら叱ります。当たり前の事かもしれませんが、この時のタイミングというものはなかなか難しく、プロの訓練士でさえタイミングを誤る事があるのです。
     
     タイミングを誤ってしまうと、何に対して褒めているのか怒っているのか理解できません。これは、普段の問題行動に対するしつけでもいえる事です。
     最悪の場合間違ったまま覚えてしまう恐れがあります。賞罰を与えるタイミングは非常にシビアなものですので、訓練中は飼い主さんはいつも以上に意識を高めてトイプードルに集中するようにしましょう。

    しつこいと嫌になってしまいます

     一回の訓練に費やす時間は10分~15分程度です。また、一つの訓練内容に固執しないよう、オスワリ、マテ、フセ、ツケをうまく平行して訓練するようにしましょう。同じ事の繰り返しよりも色々な刺激を与える事でトイプードルは訓練を楽しく感じるようになります。

     この訓練を終了させる際のタイミングも非常に重要です。トイプードルが飽きて集中力がなくなっている状態でいつまでも訓練を行っても何も学習しませんし、訓練自体を嫌いになってしまう可能性があります。
     
     トイプードルがもっと訓練をしたいという期待を持たせた状態のまま訓練を終了させましょう。そうする事で次への訓練に対する意欲が高まります。

    photo by Jeffrey Beall

    より訓練をスムーズにする為に

     指示を出す時の言葉は統一させるようにしましょう。スワレやオスワリ、スワッテ、など毎回言葉が異なりますと、トイプードルはその言葉の役割の意味を理解するのに時間がかかってしまいます。
    効率よく訓練を行う為にも毎回同じ言葉で指示を出す必要があるのです。
     
     それぞれの指示を出す時の言葉を統一する事はもちろんですが、言葉だけでなくサインを出す事でも更にスムーズに訓練を行う事が出来ます。
     
     一例として

     ツケ→飼い主さんは自身の太ももを軽く叩く

     オスワリ→人差し指を自身の顔の前で立てる

     
     言葉と併用してこのようなサインを送る事で、飼い主さんの声を聞き、眼で見て、覚える事が出来るでしょう。