2016/2/15 10:25:34

うちのトイプードルがけいれんしだした!てんかんって何?

    1.ある日突然けいれんしだした!?

    脳の病気、てんかん

     トイプードルがある日突然けいれんしだした!手足がぴくぴく引きつり、全身震えるような動き、または泡をふくなどといった症状が起きてるけど、これはなんの病気?
     それはトイプードルによくあるてんかんという病気です。直接死に至ることはないけれど、それでも気を付けたい病気。てんかんについてしっかり把握しておきましょう!

    2.てんかんについて知ろう

    どうしてけいれんするの?

     てんかんとは、脳の異常が見られる病気です。人にも多く発症している病気でして、薬による完治が未だないとされています。筋肉の収縮をつかさどる中枢神経系に異常な興奮が起こり、筋肉が収縮し、けいれんが起こります。このてんかんのメカニズムを詳しく説明しますと、まず脳には一定量で微量の電気が流れています。この電気の流れは、一定のリズムで微量に流れていることで保たれているのですが、何かをきっかけにこの電気の流れが異常になり、まさに「ショート」を起こしてしまうのです。
     全犬種発症する可能性のある病気ですが、トイプードルはなりやすい病気の一つとしてあげられています。このてんかんは、部分発作と全般発作というものに分かれます。

    発作にも種類があります

     部分発作は一部の筋肉群をつかさどる部分のみに異常が起こり、その一部(脚など)がけいれんを起こします。この部分発作には意識障害が見られることはなく、軽度なてんかんととらえて良いでしょう。
     一方、全般発作というものは意識障害を伴うてんかん発作です。脳全体がショートしてしまい、全身の筋肉がけいれんを起こします。全身ががたがた震え、いきなり倒れて犬かきをするような動きを始めます。意識を失ってしまうため、失禁や脱糞をしてしまうトイプードルもいます。
     てんかん発作の前兆として、口をもごもごしてうろうろしたりと落ち着きがなくなり、感情の起伏が激しくなります。中にはよだれを大量に流し、嘔吐をする症状も見られるトイプードルもいるでしょう。

    先天性?

     では、なぜてんかん発作を起こしてしまうトイプードルがいるのか。まず、大部分が遺伝であります。トイプードルはてんかんになりやすい犬種としてあげられていますが、実は、このてんかんの遺伝子を見つけることが現代の医学では解明されていません。飼ってるトイプードルの家系に、てんかん発作を起こした子がいるかどうか調べる方法はないのです。

    後天性?

     家系にてんかん発作を起こしたトイプードルがいないとしても、発生する場合があります。それは、脳腫瘍や外傷性脳障害、脳炎などといった病気を発症したことをきっかけに、二次的なもので発症します。脳の病気だけでなく、薬品の中毒をきっかけに発症する子もいます。また、過度なストレスがかかることによっててんかんになってしまうトイプードルもいるという報告も上がっています。トイプードルと飼い主さんがコミュニケーションをとれていなかったり、暴力などをふるってしまったり、そうすることが原因で発症してしまうトイプードルも少なくはありません。

    3.発作がおきたらどうしたらいいの!

    まずは冷静に

     元気だったトイプードルのようすがいきなりおかしくなり突然倒れ、泡を吹いてガタガタけいれんをしだす姿を初めて見たときはとても驚かれると思います。そしてさらに発作が終わったあと、何事もなくまた普通に動き出すので「え!?」となるでしょう。部分発作は、手足がぴくぴくけいれん、あるいはピーンと引きつった症状ですが、全般発作は、上記のような動きをするので見たとき動揺してしまうこと間違いありません。動揺しない飼い主さんなどいないはずです。ですが、てんかん発作は飼い主さんの動揺することが一番よくありません!
     てんかん発作はまず2~3分で落ち着きます。そのとき、決して触らないようにしてください。意識が混濁しているため飼い主さんかどうかわからないトイプードルは、本気で咬んでくるおそれがあるのです。嘔吐している時は、吐いたものを取り除き、気道を確保する必要がありますが、基本的に発作を起こしてるときは慌てず、トイプードルの観察をしてください。意識はあるかどうか、発作が収まるまでの時間、どういう発作かがわかっているだけでも、診察のときに獣医さんからしたらとても助かりますので、診察もスムーズになるでしょう。

    長期的な通院が必要となります

     てんかんの発作は、寝入りばなの時などに脳波の乱れが発生することが多いです。診察のときに脳波の乱れがどのようなものか診てもらうことで、治っているかどうかがわかります。はっきりとすぐ治る治療法は未だ見つかっておりません。てんかんは一度かかると長期で投薬しなければならないトイプードルがいます。
     一度起こしたら、それっきりでもう発作を起こさないトイプードルの子もいれば、一日に何回も発作を起こしてしまうトイプードルもいます。いつ、どう発作が起こるのかわからないのがてんかんです。どちらにせよ独断で投薬をやめたりすることはできないので、長期的に獣医さんにお世話になることになるでしょう。

    上手に付き合っていこう

     てんかんを一度でも起こしたら、まず、泳ぐことは絶対にさせてはいけません。トイプードルは泳ぐことが大好きな犬種ですが、万が一、遊泳中に発作を起こしたら危険です!最悪溺れて死んでしまう可能性も0ではないのです。かといって、運動もしないのもよくないでしょう。運動をさせなくなったら、今度はストレスで発作を起こしてしまうかもしれないのです。
     薬のほかに飼い主さんが気をつけることは適度な運動をして、トイプードルにとって楽しい環境をつくること。また、日記をつけてあげることも、今後の診察の参考になるでしょう。
     てんかんそのものが原因で死ぬことはありません。発作中、吐いたものが詰まって窒息…。散歩中、倒れてうちどころが悪くて…。泳いで遊んでるときに発作で溺れて…。など、二次災害的なもので命を落としてしまう子が大半です。飼い主さんが気をつけ、うまく付き合っていけば問題のない病気です。獣医さんとトイプードルと、うまくコミュニケーションをとって付き合っていきましょう!

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