2016/2/15 10:22:48

トイプードルは歯周病になりやすいって、知ってました?

    1.意外となりやすいといわれている、歯周病

    う・・・口がくさい

     ふとトイプードルが口を開けて笑った瞬間、漏れた息にびっくり!とてつもなく臭かった!ということがありませんでしたか?びっくりして口を開けてみると、歯石がたまってたり、歯茎の部分が腫れていたり…意外と多いトイプードルの歯周病。命に係らないからといって放っておくと、大変なことになってしまいます。

    歯周病って?

     人は、虫歯治療に行くために歯医者にいくことが多いですが、逆に犬が虫歯になってしまったので治療しに行くってあまり聞いたことありませんよね?ですが、歯周病になってしまったというトイプードルは聞いたことあると思います。実は、犬は基本的に虫歯になることが滅多になく、代わりに歯周病になることが多いのです。
     これは人と唾液の成分の違いによってこのような結果になっています。人の唾液は酸性ですが、犬の唾液はアルカリ性です。アルカリ性であるため、虫歯菌は繁殖しにくいぶん、歯石がたまりやすくなるのです。また、トイプードルのようにあごが小さく、歯が密接しがちですと、咬み合わせの問題で歯石ができやすくなってしまうため、歯周病となってしまいがちです。とくに不正咬合のトイプードルは、その傾向が強いでしょう。

    photo by Nathalie Owen

    不正咬合ってどういう状態?

     不正咬合とは、咬み合わせが悪い状態のことを言います。例えば、たまに口を閉じても下の歯が口からはみ出る状態の子がいますよね。これは代表的な不正咬合の一つです。不正咬合のトイプードルは、歯並びも悪い状態でもあるので、食べかすがたまりやすくなってしまいます。
     不正咬合は遺伝でもありますが、途中の歯の生え変わりでおかしくなってしまう子もいます。犬は基本的に永久歯が生えたあとに乳歯が抜けることが多いため、口の中では両方の歯が存在していることがあります。特にトイプードルはその期間が長く、乳歯がいつまでも存在していると永久歯がバランスよく生えてこないため、不正咬合になります。そうならないためにも、永久歯が生え始めたらなるべく早めに乳歯はとってあげるといいでしょう。
     不正咬合自体は悪いものではなく、歯磨きさえ気遣えば問題ないことなので、安心してくださいね。

    2.歯周病になるまで

    歯の生え際にできた歯石は悪者

     あごが小さいトイプードルは食べかすがたまりやすいです。口の中にあるたくさんの細菌が歯の表面に付着し、この細菌を中心にして食べかすなどの汚れが固まっていきます(歯垢)。この歯垢は粘着性があるため、普通に生活してても落ちません。たまっていった歯垢は、唾液の中のカルシウムなどを取り込み、石灰化させ、最終的に歯石となってしまうのです。
     歯石自体は悪くないのですが、歯の生え際にこびりついていることが多いため、常に歯茎に細菌などの汚れがついている状態になっています。こうした歯茎への負担が歯周病へとなっていくのです。歯周病になってしまったトイプードルを放置するとどうなってしまうのか…やがて放置した歯周病はとんでもないことになってしまうのです。

    目の下に穴があく!?

     歯茎と歯の間にできた歯垢や、歯石の中にある細菌の成分により、歯茎を炎症させてしまいます。歯茎が炎症されると、歯と歯茎の間に隙間が生まれ、その中にまで菌などが入り込んでいくのです。入り込んでいくことで、炎症がさらに悪化、腫れあがった歯茎は完全に歯周病になります。
     歯周病が重症化していくと、歯瘻(しろう)が発生します。この歯瘻は大変恐ろしいもので、歯の根元まで菌が侵入すると炎症が進行して皮膚や骨を溶かし始めます。すると、目の下の頬の部分に穴があいてしまうのです。頬のあたりが腫れていたりするのを見て、ただのおできと判断し、放置してしまう飼い主さんも少なくはありません。それは内側から腫れているので病院へ行きましょう!

    3.気を付けること

    人と一緒で歯磨きは大事

     歯磨きはトイプードルにとってどれだけ大切か、どれだけ歯周病がおそろしい病気なのか。日ごろから歯磨きや歯茎のマッサージが必要なのです。歯ブラシが苦手なトイプードルは、ガーゼを指に巻き付け、歯の表面をこするだけでもだいぶ違います。現在、ペットショップでは歯磨きするための道具が色々販売されているので、飼ってるトイプードルに合わせたもので歯磨きをしてあげましょう。味付きや、匂い付きなどもあります。歯磨きに良い印象を与えるためにも、なるべく好みのものを用意しましょうね。

    photo by Yasuhiko Ito

    食生活の変化

     犬の歯の形は牙になっているため、獲物の硬い皮膚や筋肉をかみちぎることで歯垢や歯石は落ちます。しかし、自然界にいるわけでもない、家庭で飼われているトイプードルにそんな機会はありません。近年、ドライフードではなく缶詰のような柔らかいドッグフードが流通するようになってから、歯垢や歯石がそぎ落とされる機会がなくなってしまったのです。この食生活の変化が、急激に歯周病が発生する要因となってしまったのです。
     歯磨きはもちろんのこと、普段から与えているものを、歯垢がとれるようなドライフードやおやつ、または固めの縄でできたおもちゃに変えるだけで、さらに歯周病予防になるでしょう。