2016/2/15 10:20:42

人に咬みつくようになってしまったトイプードルの咬み癖をなおそう

    1.うなって咬む愛犬がこわい

    愛犬をさわると咬んできてまともに触れられなくなった

     ネットでもたまに見かけるこのお悩み。いい子だったはずのトイプードルが、最近急にうなって咬むようになってしまった。気づけば血だらけの手…。
    愛犬の裏切りとして、とてもショックを受ける飼い主さんもいらっしゃると思います。
    咬まれたことをきっかけに、怖くてさわることが出来なくなったという飼い主さんも中にはいます。愛犬の咬み癖は放っておいてはいけません。
    一緒に住む上でお互いのことを「怖いな」「噛むかな」とうかがいあうような生活では、幸せではありませんよね。ここで咬み癖の対処方法を学んでいきましょう。

    愛犬の裏切りと考える前に

     「ごはんを食べている愛犬の頭を撫でようとしたら、いきなり咬むようになった」
    「ただ横を歩いていただけなのに、いきなり脚に咬みついてきた」
    きっかけは何にせよ、今までいい子だったトイプードルが咬んできたという事例は多々聞きます。
    ですが、その行為を裏切りととらえてはいけません。犬は言葉を話せませんから、何かあれば噛んだり吠えることで表現をしますから、犬としては当たり前の行動をとっただけなので、犬社会の中であれば正しい行動なのです。
    ま飼い主さんが、子犬のころに充分に人間社会のマナーを教えてこなかったから、現在の愛犬の問題行動に発展してしまっているという捉え方をしてください。
     あくまでも、トイプードルは犬であり、人ではありません。人間社会に来てもらったからには、人と楽しく過ごしていくためにしつけが必要なのです。

    photo by Gemma sawaru

    2.なぜ咬んでしまうの?

    子犬のころの咬む行為と成犬の咬む行為は違う

     例えば、子犬のころに甘噛みをする癖があったトイプードルの場合。子犬のころはあごの力が発達していないから力が弱く、咬まれても「いたいよー」としか思わなかったでしょう。
    成犬になったときのこと、考えていましたか?

    子犬のころに人を咬んだ場合【甘噛み】、物を噛んだ場合【いたずら】になります。

     しかし成犬になると、力が強いですから、そんな可愛いものでは済まされなくなります。
    成犬が物を噛んだ場合【ストレス】からの場合がほとんどですが、人を咬んだ場合は、その理由もさまざまなのです。

    支配性による咬み癖

     トイプードルの咬み癖に一番多いとされる原因は、おそらく支配性だと思われます。この支配性からくる咬み癖は、飼い主さんの甘やかしが主な原因です。
    吠えられたらおやつをあげる、咬まれても怒らない、不適切な場所での排泄を許してしまう…などといった日ごろの甘やかしから、トイプードルは「自分がリーダーなんだ!」と勘違いし、それが咬み癖に発展してしまいます。

    「咬めばなんとかなる」「歯向かうと咬むぞ!」トイプードルがそういった考えを持ってしまうと、今後楽しく一緒に生活していくことが困難になってしまいます。

     トイプードルは頭がよく、自分の立場を瞬時に理解します。甘やかし続けていると、飼い主さんをなめてしまい、咬み癖などの問題行動につながってしまいます。

    子犬のころ甘やかすと咬み癖がひどくなってしまう!

     子犬のころから甘噛みをまず辞めさせるには、無視を徹底することです。
    咬まれたときに「いたいからだめだよー」などと中途半端に叱っていると、トイプードルは遊んでもらっている、あるいは飼い主さんが喜んでると勘違いします。
    ここで咬み癖が【じゃれ咬み】というものになってきますが、それでは咬み癖は直りません。

     飼い主さんからの無視は、子犬にとって大変こたえます。嫌われることをおそれるトイプードルは、咬む→無視される→飼い主さんが嫌がってる?→じゃあやめよう、といったように判断します。
    咬まれたらそのたびに無視を徹底することで、トイプードルは「咬んだら飼い主さんは喜ばない、悪いことが起きる」と学習します。


     もし、この咬む行為をしつけず放置してしまうと、ますます咬み癖を悪化(強化)させてしまいますので、すぐにしつけるべきです。
    小型犬のあごの力をなめてはいけません。成犬になって強い力で咬まれたときには、とてもびっくりすることでしょう。

    成犬のトイプードルに人間社会を学ばせよう

     すでに自分がリーダーだと思ってしまっているトイプードルには、人間社会を教えることはできません。この状態を権威症候群(アルファシンドローム)といいます。
    この状態のトイプードルには、通常のしつけのように褒めても叱っても、効果はなく無駄になってしまいます。
    自分よりも下である飼い主さんに命令をされても、ストレスを感じてしまうだけなのです。

    トイプードルは、自分がリーダーであることにもストレスを感じているので、まずは飼い主さんとトイプードルの上下関係を正しく教えなおす必要があるのです。

     権威症候群の対処法としては、飼い主さんがリーダーであることを思い知らせます。
    トイプードルに理解させるために、日々の生活にもメリハリをつけるのです。
    飼い主さんの食事は、犬よりも先に。吠えるのを黙らせるためにおやつをあげたりしない。散歩中も、犬を先に歩かせない。散歩から帰ってきたら、飼い主さんが先に家に入る。おやつをあげる時はフセをさせてから。遊ぶときも、ねだられたら遊んであげるのではなく、飼い主さんが始め、飼い主さんが終わらすことです。

     この繰り返しを日々行うことで、権威症候群は改善されていき、トイプードルは飼い主さんがリーダーであると認識します。 

    マズルコントロールで主従関係をはっきりと!

     上記の生活に慣れたころに、“マズルコントロール”をするとさらに効果的です。
    マズルコントロールは、マズル(鼻の上)の部分に手を置くことから始めます。手を置いてなでることで、トイプードルと飼い主さんの上下関係を確認します。
    完全に慣れたら、マズル部分をつかみます。しばらくつかみ、上下左右に動かしてみます。抵抗しなければ褒めてあげましょう。抵抗する場合は、抵抗しなくなるまで行います。

     この時、どうしてもうなる、咬むなどの行動が見られる時期は、まだ飼い主さんをリーダーとして認めていないおそれがあります。その場合はマズルコントロールは行わないでくださいね。

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