2016/2/9 13:41:43

トイプードルがなりやすい膝蓋骨脱臼とは!

    1.注目すべきは脚

     足の関節がやわらかく、ピョンピョン跳ね回る姿が愛らしく見えるトイプードル。他犬種と比べ、柔軟性に特化しているため動きも独特なものとなっています。ですが、そんなトイプードルの「脚」によくある病気があるのをご存じでしたか?

    2.膝蓋骨脱臼という病気について

    あれ?なにかおかしい?

     トイプードルは歩き方が独特でかわいい…けど、よく見てみると歩く姿がおかしい?後ろ脚をかばうように跳ねたり、スキップをするような動きを見せたり、つま先立ちで歩いてるよう。といったような症状が見られたら、もしかしたら膝蓋骨脱臼の初期症状として始まってるかもしれません。 気づいたらすぐに病院に連れていき、獣医さんに確認してもらいましょう。
     
     
     

    そもそもどんな病気?

     膝蓋骨脱臼、別名パテラといいます。小型犬に多い病気ですが、特に活発で、脚に負担をかけるような動きをすることがよくあるトイプードルに多いとされています。どのような病気かというと、後ろ脚の膝の骨が正常にはまらずに外れてしまう状態のことを言います。
     この病気にはレベルが4段階あり、初期のころはまったく気づかず、トイプードルも痛みを感じることなく生活を送ることができますが、重症になればなるほど、歩くことが難しくなります。

    先天性のもの?後天性のもの?

     膝蓋骨脱臼は、遺伝性疾患として有名です。日本動物遺伝病ネットワークでは、この膝蓋骨脱臼をなくしていくためにも、遺伝疾患の恐れのある犬はJKC血統書に登録するようにと呼びかけています。遺伝性疾患のあるトイプードルが多ければ多いほど、ある意味で発症率も上がってしまうからです。
     また、遺伝性疾患のないトイプードルでも発症することは大いにあり得ます。家の床がフローリングで滑りやすいものであったり、階段の昇り降りやソファから飛び降りるなどといった、ちょっとした日常生活をきっかけにして発症することもあるのです。また、肥満であるとさらに脚腰に負担をかけてしまいます。飼い主さんが食事のコントロールと、足腰に負担をかけないような運動をさせないことで充分に発症は避けられます。

    グレード1~2

     膝蓋骨脱臼の段階としてグレード1から簡単に説明していきます。グレード1は、ほとんど違和感がなく、トイプードル自身も痛みを感じることがないため気づくことがあまりありません。自然に外れることはなく、何か脚に負担をかける行為をすると外れますがすぐに戻ってしまう場合があります。
     そして、グレード2。このころになって症状に気づく飼い主さんも多いはずです。脚をかばうような動きをしたり、ピョンピョン不自然な動きをすることで違和感を覚える方も少なくありません。このときの関節は大変不安定であり、常にぐらぐらしている状態です。ちょっとしたことで脱臼することがあり、自然に戻ることはありません。そのまま処置もせずに放置することで、だんだんと症状が悪化し、骨が変形してしまいます。

    グレード3~4

     グレード3にもなってしまうと、常に骨が外れた状態になってしまいます。指などで押すとはまりますが、はなすと外れます。常に後ろ脚を引きずるような歩行は見られませんが、痛みのせいか引きずったり引きずらなかったりという独特な歩き方をします。グレード3から手術が必要となってきます。
     最終段階ともいえるグレード4。常に外れた状態であり、手術をしない限り外れた骨を戻すことはできません。ずっと後ろ脚をひきずるような歩き方をし、歩行困難の状態です。

    3.愛犬のためになにができるの?

    治療法は?

     段階にもよって治療法は異なりますが、グレード1~2の場合はほとんど手術する子はいないではないでしょうか。その状態のトイプードルは、それ以上悪化させないための飼い主さんの工夫で落ち着かせることができます。グレード3~4にもなりますと、絶対に手術が必要になります。痛みもあり、歩行も困難なため早急に手術しなければなりません。

    膝蓋骨脱臼と上手に付き合う

     膝蓋骨脱臼にとって劣悪な環境を作らないことが一番の予防でもあり治療でもあります。一番最初にみなおしてほしいことが、家の床。全部フローリングですべりやすく脚に負担をかけさせやすくなっている場合は、マットなどを敷き詰める必要があります。そして階段の昇り降りをさせない、ソファなどの高い位置から飛び降りさせない。階段のところに柵を作ったり、ソファに乗ってきたら叱るなどといったことをすることで防ぎます。
     最大の天敵は肥満です。人も極度の肥満状態になると膝が痛くなると思います。それはトイプードルも一緒ですので、肥満にならないように食事制限と適度な運動を心がけることが大事でしょう。プラスアルファとして、グルコサミンというサプリメントもおすすめです。軟骨を発達させる栄養が含まれているため、非常に膝にいいサプリメントです。今では簡単に入手することができますので、一度試してみてはどうでしょうか。

    運動はしちゃだめ?

     膝蓋骨脱臼を発症してしまったとはいえ、運動を避けることは余計に悪化させることです!グレード1~2の段階であるならば、脚に負担をかけない運動をする必要が特にあります。脚に充分筋肉がない状態ですと、体重を支える分膝に余計に負担をかけさせてしまうので、筋肉をつけて丈夫にしたほうが良いでしょう。ただし、無茶な運動や動きはさせないことを守ってくださいね。